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2018-01-01から1年間の記事一覧

『タタール人の砂漠』感想・書評・レビュー ブッツァーティ作

タタール人の砂漠 (岩波文庫) 作者: ブッツァーティ,脇功 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2013/04/17 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (24件) を見る 士官学校を卒業したジョヴァンニ・ドローゴは最初の任地バスティアーニ砦に赴くべく生まれ育った…

『朝日ぎらい』よりよい世界のためのリベラル進化論 橘玲 を読んだ感想

朝日新聞が批判を続ける安倍政権や自民党に対する支持率は、いずれの世論調査を見ても一貫して若い世代ほど高い。SEALDsなどごく一部の層を除き、朝日新聞の主張は若者の心に一向に響いていないように見える。他方、書店には「朝日新聞批判」をテーマとした…

【備忘録】世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事 津川友介 

科学的な見地から本当に健康に良いことが証明されている食品とはどのようなかを分かりやすく紹介している。多くの情報が氾濫する中、信頼できる情報を見極めるのは一般の人間にとって簡単ではないが、本書は良い指針となると思われる(数時間で読める内容)…

SHOE DOG 靴に全てを フィル・ナイト Phil Knight

1962年、24歳のフィル・ナイトは父の資金援助を得てオレゴン州から世界を巡る旅に出発した。自分の人生を人とは違う特別なものにしたいと強く願った青年の最大の目的地は日本だった。 スタンフォード大学院生だった2年前、ナイトはドイツの独壇場だったカメ…

土俵の女人禁制 備忘のための追記

備忘のための追記: cocoopit-2.hatenablog.com この記事を書いたのは、舞鶴市であいさつ中に土俵上で倒れた市長の救命にあたった女性に、若手行事が土俵から降りるように促すアナウンスを繰り返した事件があったからだ。 www.j-cast.com 市長は後にくも膜下…

土俵の女人禁制 政治的態度が異なるのは遺伝子のせいかも知れない

知性による人間社会の進歩を信じる立場に立つ人間としては、長く行われている伝統だからという理由で、それを今後も続けなければならないという主張に同意することは難しい。相撲の土俵が女人禁制であるという伝統についても、それは当てはまる。 自分の理解…

トイザらス全店閉鎖で思い出したEコマース黎明期の話

1992年1月7日、当時のアメリカ大統領、ジョージ・H・W・ブッシュが来日した。大阪空港に降り立ったブッシュはその日のうちに、奈良県樫原市に立ち寄った。ひと月前に日本進出を果たしていた"トイザらス"の第2号店開店記念セレモニーに出席するためだった。何…

80's エイティーズ ある80年代の物語 橘玲 を読んで思ったこと、思い出したこと

1990年代の末に『ゴミ投資家のための』というシリーズ本が出版されていた。今ネットで検索してみても、10冊近く同シリーズの本が見つかる。当時自分が読んだ本がそのうちのどれだったのかよく分からない。 実のところ、何が書かれていたか、それほどはっきり…